湯温とお茶の味~烏龍茶~

烏龍茶と言われると
茶色っぽいペットボトルのお茶のイメージが強いかもしれません。
台湾で烏龍茶というと、そのほとんどは
淡い緑色のお茶のこと。
ほかにも、緑茶に最も近い文山包種、
焙煎のきいた鉄観音、
紅茶に近い水色の白毫烏龍茶(東方美人)も
広義での烏龍茶。
今回はそれらのお茶を淹れる際の
湯温とお茶の味のことを綴ります。

台湾烏龍茶

凍頂烏龍茶や1,000m超の高山で栽培される
高山茶などの台湾の烏龍茶は熱湯で抽出されます。
台湾烏龍茶には、大部分を占める黄緑色のお茶もあれば
少し茶色のお茶もあり
黄緑色のお茶には、咲ききった花のような香り
また茶色のお茶には、果実や花のような香りがあります。
それを十分に引き出すにも高温のお湯が適しています。
実際、少し温度の下がったお湯で烏龍茶を淹れると
香りは弱くなり、美味しさも半減して
ぼやっとした青っぽいお茶になります。
また品質の良い烏龍茶の凄いところは
時間が多少経過しても、渋苦くなりにくいところ。
しばらく放置しても美味しく飲むことができます。
(温度はすっかり冷えますが…それもまた別の美味しさ。)

鉄観音

鉄観音も熱湯が適しているお茶。
鉄観音は、烏龍茶よりも更に発酵度が高いお茶。
焙煎前には甘くミルキーとも言えるような香りがあり
焙煎後にはドライフルーツのような香りが強くなり味わいは
より力強くなります。
熱湯を注ぐことでそういった個性が感じられます。
逆に、烏龍茶同様、温度の下がったお湯で淹れても
印象の薄い番茶っぽいお茶になり、良さが引き出されません。

包種茶と白毫烏龍茶

文山包種のような包種茶、また白毫烏龍茶は
熱湯から少し温度を下げて 85~95度程度のお湯で
抽出するよう勧められることがよくあります。
包種茶は少しだけ発酵させた淡い黄緑色のお茶です。
高温で淹れると渋さが出やすいということから
熱湯ではなく温度を少し下げるというものです。
また白毫烏龍茶は、まだ柔らかく小さめの
一芯二葉で摘採して、 優しく揉捻されたものです。
そのように葉が柔らかいため、温度を下げて
その柔和さを引き出すことが望ましいと言われます。

・・・が、しかし台湾でお茶屋をめぐると
店の数だけ淹れ方があると言えるほど様々で
中には、文山包種や白毫烏龍茶を
熱湯で淹れて試飲させてくれるところも。
実際、品質が良ければ熱湯でも渋さがひどく出ることはなく
円やかさが保たれ美味しく飲めます。
文山包種にはジャスミンの花のような香りが
白毫烏龍茶には花・果物・ハーブのような複層的な香りがあるので
存分に知るには高温のほうが適します。

このように包種茶や白毫烏龍茶は、湯温を微調整できるお茶ですので
90度程度から熱湯の間でお愉しみください。