お茶の香り14~京番茶~

京番茶やいり番茶と呼ばれるお茶をお飲みになったことはあるでしょうか?
初めて飲むと衝撃的、一度飲むとその思い出を忘れることはないような
大変特徴的な香りのお茶です。
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京番茶の香り
京番茶は、焚火や野焼きの香りがします。
煙草っぽい香りもあります。
京番茶を取り扱う京都のお茶屋に勤める知人が
「何も知らずに注文されるお客様が、実際、京番茶を受け取って驚いてしまい
最悪の場合は、苦情につながることもあるのです。」と言っていました。
煙草っぽい香りがお好きでない方にとっては、確かに不快かもしれません。
私は逆で、京番茶の香りが非常に好きです。
いつまでも葉の入った袋に顔をつっこんで嗅いでいたいくらい。
焚火も野焼きも、幼い頃、晩秋から初冬の頃にいつも嗅いでいた香り。
それを無意識のうちに思い起こさせるためなのか、時々無性に飲みたくなります。
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京番茶の作り方
このように個性的なお茶ですので、作り手の数も非常に限られているのが京番茶。
作り方はこのとおりです。
春に玉露を作るために葉を摘んだ後
まだ、枝の下の方に残っている葉があります。
その葉とは、前の年のうちに成長し、
かつ、寒くなって成長が止まったために
冬の間ずっと木に残っていた葉です。
春になってから伸びた新しい芽葉ではなく
前の年から半年以上ずっと木にあった葉。
そのような葉は、うまみのもとになるアミノ酸は少なく
また、渋味のもとになるカテキン、苦味のもとになるカフェインも減じられています。
逆に、ショ糖などの甘い成分が、他の時期の葉に比べて多いです。
そのような葉を枝ごとざっくり刈ります。
葉も大きく成長していますし、茎も一緒になっているため
蒸そうにも、なかなかうまく蒸せないほどに硬くなっています。
そのため一晩休ませ、次の日に蒸しの作業を行います。
その後、葉を揉まずに乾燥させて保管。
注文が入ると最終乾燥。この際に独特の香りが備わります。
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ミルクティー
京番茶、実はミルクティーにしても美味しい。
煙草っぽさはミルクで少し中和されていますが
他でもない個性は残っています。
ミルクティーにする際は、乾燥茶葉を手で握りつぶしてわざと細かくし
色や味が濃く出やすいようにします。
ノスタルジックな感情を刺激する京番茶。
弊店では取り扱いはございません。
ぜひ京都にお出かけの際にはお求めになってみてください。
葉が大きいため袋が大きいことと、
他の荷物と一緒に入れると確実に匂い移りがすることには
お気をつけください。