試飲の方法3
~香味の確認方法(後半)~

香気がある(続き)

台湾茶の多くには、また昨今の日本茶でも
萎凋させることで香気を引き出したお茶が
増えています。
萎凋香には、草原を思わせる青々とした香気
台湾の緑の烏龍茶に代表される花のような香気
柑橘系の果物のような香気など様々です。
中には草原のようでも花のようでもあるお茶も。
どの場合も、萎凋香がしっかり出ており
どのような傾向の萎凋香か、が明確なものを
選んでいます。

少し希少な例ですが、特に台湾茶で見かけるものに
蜜香などと言って、ウンカ芽を用いたお茶があります。
その場合は、ウンカ芽ならではの蜜のような香りが
煎を重ねても確かに感じられるものを、など
そのお茶ごとに視点を変えて確認しています。

味わいのバランスが取れている

味には、一般的に
うま味、甘味、苦味、酸味、塩味の五つの要素があります。
お茶の場合は、うま味、甘味、苦味に渋味を加えて
味わいを表現されることがほとんど。
私たちは、うま味、甘味、心地よい渋味、
そして猛々しさという表現をよく用いています。
このような味わいの要素をバランスよく含んでいるものが
いい品質のお茶だと考えています。

どの要素も均等に含むという意味ではありません。
口に含んだ瞬間、比較的うま味を感じさせるお茶もあれば
猛々しさといった存在感が強く表れている場合もあり
それはそのお茶の個性として楽しみたく思います。
甘味だけが突出していたり
苦渋味ばかりが後味に残るといったものは
バランスを欠いていると考えています。

ほか

その他、お茶の種類によって確認することには
煎茶なら「形状を細くしなやかにするがために
若すぎる葉で作られたもの」や
「水色を緑深くしたり甘味の強いお茶にするがために
蒸し過ぎたり、比較的低い温度で青々と仕上げたもの」
ではなく
「摘み取るべき時期に摘まれ、普通蒸しによって作られ
水色は透明な山吹色をしており芯の強いもの」、また
紅茶なら「青みが残っておらずしっかり発酵しているもの」
など、個々のお茶による他の点もあります。また
「飲んでいて身体に負担を感じず心地よいと感じられる」
というシンプルな要素も大切だと考えています。

結局

お茶は嗜好品です。
栽培・製茶の工夫、苦労や
希少性、ストーリー性などあるとはいえ
それが最終的に美味しいかどうかをお決めになるのは
一人ひとりのお客様です。
我々が提供しているお茶は、数多くあるお茶の中でも
ご縁をいただいているごく一部のお茶です。
これからも良いお茶に出会えれば
新たに商品に加えていきますし
それらのお茶の中から、お気に召されるものに
出会っていただければ本当に光栄です。
また他にも、我々が巡り合えていないお茶に
ご縁のある提供者は数多くおられます。
果てしなく幅広いお茶の世界を楽しみたく思います。

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